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リレーエッセーその37 遠山雄亮 |
一介の奨励会員である僕に、大平さんからこのエッセーのバトンが渡されてびっくりしました。何を書こうか迷いましたが、時事ネタということで(?)、7月27日(土)、28日(日)、名古屋市民会館において開催されたJT将棋日本シリーズ2002(以下JT杯)の手伝いとして、子供大会と、羽生竜王−森下八段戦の記録をしてきたときの話を書きたいと思います。 27日に東京を出発して、うだるような暑さの名古屋へ。ホテルが綺麗でまずはラッキー。「名古屋城の金のしゃちほこ」も、初めて見た! こちらもラッキー! こうして地方に行けるのがJT杯の手伝いの良さであり、影の存在ともいえる奨励会員の数少ない楽しみのひとつである。ちなみに一緒に行ったのは、野島崇宏三段と村中秀史三段。夜は3人でホテルで、軽く飲む。 28日が本番。午前中にリハーサルを1時間ほど。JT杯の仕事はもう4回目なので、いつもの風景。午後から本番。まずは子供大会の決勝戦。僕は記録係。低学年大会決勝で勝った子が強くてびっくり!! それにしても子供はかわいー。袴を引きずっている子がいて、それが妙にかわいかった。そのかわいさに、JTレディー(JT杯のイベントコンパニオンのような人達)も、舞台の袖できゃあきゃあ言っていた。このネタで彼女達と少し喋れてラッキー(喋ったのは休憩中ですよ(汗))。 そして羽生−森下戦。四冠王は本当に強い。序盤で悪くなるも、じりじりと盛り返し、最後は「堅い、攻めてる、切れない」の矢倉の勝ちパターンとなり押し切った。あまりの強さにため息もの。さすがはチャンピオンである。ちなみに僕のなかで、羽生先生は、全ての面でとてもとても尊敬できる大先生。羽生先生なくして将棋界は無い、といっても過言ではない、と勝手に思っている。大盤の駒操作をしていたあとの2人によると、米長先生の解説は、指摘も鋭く、ユーモアにあふれていて素晴らしかった、とのこと(僕は記録でよく聞こえなかった。残念)。米長先生は本当にかっこいい先生である。 将棋も面白く、解説も面白い。これはきっと会場に訪れたお客さんも満足されたと思う。僕自身も羽生先生と森下先生の熱戦を間近に観られて、とても有意義な時間だった。JT杯が開催される地域にお住まいの方は、是非一度、足を運んでいただきたい。ちなみに将棋以外で面白かった話がいっぱいあるのだが、とてもここには書けないことばかり。東京に着いてから、奨励会員3人で夕飯を食べに行き、そんな話で大いに盛り上がった。最後は笑いすぎて、疲れました……。 ここで、最近、奨励会員や若手棋士のなかで流行っている言葉を紹介します(林隆弘さんのエッセーを読んで、対抗してみました)。 最近のビッグヒットは何といっても、【様子がおかしい】である。まあ色々な意味に使えるのだが、一番普通なのは、終盤、楽勝だったはずなのにだんだん怪しくなって、「様子がおかしい」。他の使い方としては、マージャンを打っていて、いかにもテンパった人に対して「ちょっと様子がおかしくない?」etc……。とにかくこの一ヶ月間の大流行語である。 息長く使われていて、夜になるとよく聞くのが【まあどうですか、小一時間】である。そういえば、よく大平さんに言われる気がする(失礼!)。これは飲みに行くのやマージャンなどの誘いを断って帰ろうとする人に対して発せられる。例えば、「今日は帰りますよ」「まあそう言わずどうですか、小一時間」ってな感じである。この「小一時間」が曲者。大抵は2〜3時間になり、ひどい時は終電、となるのである。 他には、【太い】。マージャンで超薄い所をツモった時によく周りがこの言葉を絶叫する。一応の意味は「つきが太い」って事。 【うなってんな〜】。直前に仕事などをしてお金を持ってそうな人によく発せられる。冷やかしの意味で、はっきりいって言ってるだけ。 【突き捨て】。これだけならばただの将棋用語だが、僕達の間では、女の子にちょっかいを出している人に対して(やっかみをこめて)発せられるものである。要は、将棋でも恋愛でも、そうした攻撃前の下準備が大切ということから、この言葉が生まれたといっても過言ではない?! 「僕達は将棋の専門家でもあるが、普通の若者である」ということを言いたくて、こんな恥ずかしいことを書いてみましたが、どう受け止められるのでしょう? ちょっぴり心配です。もし街中やお店でこのなような事を言っている人たちがいたら、それはきっと奨励会員や若手プロでしょう。そんな時には気軽に声をかけてくださいね。 (次回は木村洋子さんにバトンタッチ) |