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まずは「あんた誰?」という質問に答えておきましょう。わたしは月刊詰将棋パラダイスの編集スタッフの一員で、主に校正やウェブサイトの運営を行なっています。
今でこそ詰将棋の世界にどっぷりと浸かっていますが、これでも中高生の頃はまじめに将棋を指していました。将棋部のなかった学校に同好会を作って、3年連続選手権団体代表の座を勝ち取るなど、どこか青臭いながらもよく頑張っていたなぁ……と我ながら感心しています。ただ、1年後輩に太田振一郎(立命館大学に進み、現在は……何やってんの?)が入ってきて、将棋のレベルの差を強烈に感じてしまったのが悪かったようです。元々、詰将棋だけは負けないつもりでしたが、より最終盤を鍛える努力をするようになってしまいました。おかげで相手の詰みはよく見えるようになったものの、なぜか自玉の詰みは見えないという妙な体質を獲得することに成功……。まったく、何の役にも立たないですよ。
そんな高校時代、学校は違ったもののその頃から序盤マスターとして名を知られていたのが前回の執筆者、松原大氏でした。大つながりということで気が合ったのか(?)、高校時代からの数少ない棋友の一人。彼の運営する「Web Madaiya」に次のような開設記念詰将棋もプレゼントしました。ご笑覧あれ。

【須藤大輔作:「Web Madaiya」初形DAI】
さて、平成13年度の詰将棋看寿賞に高橋和女流プロの作品が選ばれたのをご存知の方も多いでしょう。看寿賞とは、1年間に発表された全紙誌の詰将棋を対象に年間最優秀作を各部門毎に選出し、授与されるものです。プロ棋士では、浦野真彦氏が短編・長編賞、谷川浩司氏と内藤國雄氏が特別賞を受賞されています。
そもそも高橋さんの作品が詰パラの表紙を飾ることになったのは、何年も前から小誌編集長の水上仁が「ぜひ表紙に作品を!」とお願いし続けていたことがきっかけでした。それがようやく平成13年5月号で実を結んだわけです。しかしホッとしたのも束の間、その作品が看寿賞に選ばれたことで大騒ぎになってしまいました。看寿賞選考コメントで水上が「看寿賞を取る事までは約束していなかった。驚いています」と述べた通り、まさに寝耳に水、予想外の出来事だったのです。看寿賞贈呈式の行なわれた「第18回詰将棋全国大会」(東京都府中市)は、NHKの取材班が2つも来るなど、近年稀に見る大きなイベントになりました。 
【高橋和作:詰パラ平成13年5月号表紙】
ほとんど忘れかけていたのですが、実はわたしも高橋さんに作品依頼をしたことがあります。4、5年ほど前の「とうかい将棋ファンの集い」(三重県四日市市)の席上でのこと。水上が所用で参加できず、代役としてわたしが懇親会に参加した時に、これまた代役として「表紙に作品を」とお願いしたのです。困ったような顔をして苦笑されていたのが印象に残っています。
そういう経緯をふと思い出して、今回の受賞に1%くらいは貢献できたかもしれないなと一人勝手に喜んでいます。同時に、詰将棋を作るものとして看寿賞に対する憧れがより一層強くなりました。わたしもいつかは……と思っていますが、こればっかりは日頃の研鑚と大きな運が必要のようです。
詰パラにもリレー随筆のコーナーがあります。以前わたしも書いたことがあるのですが、その時にバトンを渡されたのが看寿賞作家でもある山田康平氏でした。今回はバトンを渡す方にまわってみたいと思います。
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