リレーエッセーその80

棋士の妻のひとりごと

中村雅子



 「将棋パイナップル」をご覧の皆様、初めまして!
 私、中村雅子と申します。
 夫、中村修が棋界では何かとお世話になっております。

 青森の奈良岡実さんからこのエッセイの依頼を受けたのは、夫ではなく何故か将棋のことはルールしか知らない私の方でした!
 一体何故でしょう…?

 実は 奈良岡さんとは「青森」つながりなのです。さらに、大学の大先輩であることも判明しました^^;
 私は高校までを青森市で過ごし、大学卒業後、最初目指していた「法曹」…とは同音異義語の「放送」業界に入りました。地方局のアナウンサーとして働いていたわけです。夫とはその頃知合いました。
 最初は「何て物静かな人なのだろう」と思いました。まさか数年後、結婚することになろうとは…!!

 おっと、このような大昔の話をしても面白くありませんね。
 とにかく 結婚して数年がたったある日のことです。
 青森で「県将棋まつり」が開催されることになり、事務局長の奈良岡さんからお声がかかり、夫は招待棋士として、私は司会者として呼んでいただいたのです。
 それ以来、夫は毎年フル出場。まるで「青森県出身棋士」のように扱っていただいて恐縮しております。また私も、妊娠中だった年を除いてずっと司会をさせていただき、仕事で実家に帰れる喜び(?)を味わっております。

 ただ、このお仕事、台本作りから全部1人でやらなければならず、なかなかの重労働…いえ、やりがいのあるお仕事なのです^^;
 台本を作る上で 毎回苦労するものに、「トークコーナー」があります。
招待棋士全員に 色々なことをお話していただくコーナーなのですが、当然のことながら 夫にもマイクを向けなければなりません。これがどうもお互い照れくさいのです^^;
 一応、公私混同は避けなければ…と、最初こそよそ行きの顔で質問をするのですが、夫にのらりくらりと はぐらかされるような答え方をされますと つい「ちょっと〜!」なーんて地が出てしまったり…。
 勿論 会場は大受け!!
 あとで「いやぁ、あの夫婦漫才が一番面白かったよ」などと言われる始末です。漫才のつもりは毛頭ないのですが…。
 でもまあ、会場のお客様も、普段は見られない棋士の素顔を見にいらっしゃるのですから、たまにはこういうのもいいかな、とだんだん開き直ってきた次第です。

 今年も9月に開催予定と聞きました(但し、今年も私達が呼んでいただけるかどうかは未定です)。
 お近くの方は、是非是非青森市に足をお運びくださいませ♪


 ということで、次は その「青森将棋まつり」にも1度ゲストでお越しいただきました、女流棋士の藤森奈津子さんにバトンをお渡ししたいと思います。藤森さん、その節は大変お世話になりました!

 では、どうぞよろしくお願いいたします。


(次回は藤森奈津子さんにバトンタッチ)