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リレーエッセーその125 心の中で生きている 鈴木環那 |
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「こんにちは」 「なかなかしっかりしたお嬢さんだね。将棋を指すのかね?」 「はい♪」 「これから、困ったことや相談事があったら、連絡をしてきなさい」 小学4年生の時、育成会の帰りに将棋会館の1階で初めて原田泰夫九段にお会いした。 それが私が原田門下になるきっかけだった。 今振りかえると、とても運命的だったように思う。 それからプロになるまで月に1回、原田先生のご自宅に伺い、何局も指していただいた。 指導対局を終えた後、原田先生の昔のお話を聞くのも、とても楽しみだった。 あれから何年経ったのだろう。 朝、一本の電話があった。 何と言われたかは、あまりよく覚えていない。 ただ、ただ涙が溢れた。 電話を切り、すぐに原田先生のご自宅に駆けつけた。 原田先生はベッドの上でいつもより優しいお顔で眠られていた。 私はただ泣き叫ぶことしかできなかった。 今でもまだ原田先生の死を受け入れられずにいる。 どれだけ助けられ、見守られていたか、今身に染みてわかるのだ。 心に大きな穴ができたようだった。 だけど、今回のことでまたひとつ師匠に教えられたことがある。 それは、自分がどれだけ周りの人に支えられているかということ。 師匠が亡くなられたことで私のことをとても心配してくれた先輩や友達から、たくさん励まされた。 私の心にできた空洞を周りの人が必死に埋めようとしてくれている。 その思いを素直に受けとめ、感謝して、これからも生きていきたいと思う。 本当はもっと明るい話題をと思っていたのですが、今の私の頭には師匠のことしかなくて……。 すみません。そして最後までお付き合いくださってありがとうございました。 次のバトンは駒澤大学将棋部で、私の親友の国井祝誉君にお願いしました☆ とってもナイスキャラで、いつも場を盛り上げてくれる優しくて面白い好青年です!!
(次回は国井祝誉さんにバトンタッチ)
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